どんどん着々アニメ

アニメの感想メイン。時々考察・その他雑記なブログです。

ラノベの一般文芸化?一般文芸のラノベ化?ライト文芸による恩恵

こんばんは。
たまにはアニメに関係の薄い雑記でもということで。

なんだか大仰なタイトルを付けてしまいましたが、別にライト文芸論とかを書こうというわけではありません。ただのニュースを見た感想なのであしからず。

というのも先日こんなニュースを見まして。

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http://news.mynavi.jp/news/2016/02/15/001/

KADOKAWAの新たなライトノベルレーベル「NOVEL 0(ノベルゼロ)」が15日に創刊された。
“格好いい大人の生き様”がコンセプトで、…中略…ノベルゼロは、30代の男性のほか、“ライトノベルの次”を探している若年層や、ヤングアダルト小説に親しんだ熟年層をターゲットとしており…以下略

要するに角川から新文庫レーベルが出たということですね。
そしてその説明から察するに、これはいわゆるライト文芸というやつです。

ライト文芸ってなにさ?

ライト文芸あるいはキャラクター文芸という言葉をご存じない方のために、一行でざっくり言い表すと、

"ラノベと一般文芸の中間の小説"

です。

表紙はラノベのようなイラスト物が多いですね。執筆しているのはそれこそ、ラノベ畑の作家から、一般文芸の作家までいます。

私は勝手に、ライト文芸の走りは講談社ノベルス(あるいはカッパ・ノベルス?)だと思っていますが、そもそも最近までライト文芸なんて言葉なかったぐらい、このジャンルのレーベルは少なかったんです。

ところが近年、「メディアワークス文庫」を筆頭に、「新潮社nex」とか「講談社タイガ」、そして冒頭で紹介した角川の「ノベルゼロ」なんかが続々と出てきました。

これは普段読む物が、一般文芸メインの人からすれば、一般文芸のラノベ化に見えるでしょうし、ラノベメインの人からはラノベの一般文芸化に見えるかもしれません。
ラノベを毛嫌いしている人にとっては憎きジャンルでしょうね。

それにしてもほんと増えたなー。集英社オレンジ文庫とかいつの間にできてたんだ。書店で一度も見たこと無いけど。

ライト文芸増の恩恵

私が感じたライト文芸が増えて嬉しいことは一つ。

ライトミステリーがめっちゃ増えた!

日常の謎含む、コージーミステリーというやつがあまり無かった日本ミステリ界ですが、最近急増しています。
ビブリア古書堂の事件手帖」なんかが代表ですね。

この増え方は間違いなくライト文芸のおかげでしょう。

新本格ミステリもそれはそれで良い物ですが、気楽に読めるライトなミステリーも楽しいですからね。

アニメにもミステリーが?

残念ながら、アニメとミステリーはあまり相性が良くありません。
さらに本格ミステリなんていったらアニメとは相性最悪です。

ミステリーもアニメも好きな私にはつらいところ。

しかし! キャラクター主体なライトミステリーならばアニメ化も問題ないのです。
その証拠に、最近は「氷菓」や「櫻子さん~」。そして今放送中の「ハルチカ」などなどミステリーアニメが増えてきています。

ライト文芸が増えている現状、ミステリーアニメもますます増えていくんじゃないでしょうか。
そうなるといいなあ。

期待

ライト文芸にはジャンルのごった煮のような作品が多い印象。

ということでぜひとも今後はSFの要素が入った作品が増えてくといいなー。

既に日本SFのライト化はだいぶ進んでいますが、どうにも流行りませんからね……。

「オデッセイ」(火星の人)が人気のようだし、ああいったライトな雰囲気のSFがライト文芸にも増えるとうれしいなーと。
(「火星の人」は物語はライトですが、SF面に関してはハードです。)

SFミステリーなアニメが切に見たいよ!と思ったのでした。