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『灰と幻想のグリムガル』9話 感想 なにこれ泣ける。

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©2016 十文字青・オーバーラップ/灰と幻想のグリムガル製作委員会

*ネタバレ注意*

あらすじ

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マナトの仇であるゴブリン達を討伐し、一つの区切りがついたハルヒロ達。
そこで、一日の間休みを取ることになる。

それぞれ思い思いの休みを過ごすパーティ。
夜には全員が集まり、今後について作戦会議をする。ハルヒロ達がゴブリンを倒した影響で、これまでの狩場に強力なゴブリンが集まっているという情報を手に入れるパーティ。
そこで、サイリン鉱山へ狩場を変えようと提案するハルヒロ。しかしそこは、メリイのパーティがデッドスポットに壊滅させられた場所でもあるのだった。

その提案を聞き、思わず席を離れるメリイ。
追いかけるハルヒロ。
そしてハルヒロは、過去を乗り越えたいというメリイの思いを聞くことになる。
そうしてハルヒロはメリイの思いを受け入れたのだった。

その後、サイリン鉱山へと向かうにあたり、新たなスキルを習得するために盗賊ギルドの師匠のもとを訪れるハルヒロ。

修行を積んだハルヒロ、そしてその仲間たちはいよいよサイリン鉱山へと挑むのだった。

泣けるよ

9話のサブタイトルは「休暇の過ごし方」ということで、前半はハルヒロ達の休日が描かれてました。

セリフなどもなく、挿入歌のみの場面。
ほのぼのするなーっと見ていたのですが、

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なにこれ泣ける。
なんでかわかりませんが、この辺りの日常の場面でジーンときてしまいました。

自分でも理由をうまく説明できません。
私だけかなこれ。

理由をちょっと考えてみました。
前回までマナトの仇討ちのために張り詰めた空気をまとっていたハルヒロ達。メリイとの関係など困難も抱えていました。
それでもようやく目標を達成し、落ち着きを取り戻しました。見ている方としても緊張から開放されたわけです。それからの今回のなごむ日常。

こういった物語の緩急と暖かみのある背景美術、そして優しげな挿入歌にグッと来たのかもしれません。
これも一種のカタルシス。良いアニメだなぁ。


しかしそんな感傷的な気分に浸っていたのに、主人公たるハルヒロという男はメリイの足を盗み見ています。
このムッツリスケベ! いや気持ちはわかるけども。

メリイとハルヒ

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後半の話し合いで、サイリン鉱山へと狩場を変えようとハルヒロ達は主張します。
動揺するメリイとその気持を受け止めようとするハルヒロ。

この辺りの会話、相変わらず間のとり方がいいですねー。特にしゃがみ込むメリイに追いついたハルヒロのとこ。
お互いになんて声をかけようか悩んでたんでしょうね。

そしてメリイの気持ちを聞き、思わず泣いてしまうハルヒロ。
実にハルヒロらしいです。

そんなハルヒロにメリイは手を伸ばすような仕草をしますが、すぐに手を後ろに組み直してしまいました。

めちゃくちゃいい雰囲気の二人ですけど、もしかしてハルヒロはある意味機会を逃したということでしょうか。

それもハルヒロらしいね。

恐怖を克服するために

最終的にメリイはハルヒロ達とサイリン鉱山へと向かうことになりました。

メリイは先に進むために過去を乗り越えたいという強い思いがあるようです。
マナトの死を乗り越えたハルヒロ達を身近に感じ、思うところがあるのでしょうね。

次回からはまた戦いが始まりそうです。
さすがにメリイのパーティを壊滅させたデッドスポットという魔物をハルヒロ達が倒せそうに無い気もしますが、どうなるのか。気になりますね。


完全に余談ですが、恐怖を乗り越えるために、再び挑むというとこで、舞城王太郎の短編小説『熊の場所』を思い出しました。なので一文引用して終わります。

恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐに戻らねばならない。
―『熊の場所』25ページより

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