『ジョーカー・ゲーム』2話 あらすじと感想
©柳広司・KADOKAWA/JOKER GAME ANIMATION PROJECT
第二話は『ジョーカー・ゲーム(後編)』ということで、スパイ容疑がかかった外国人・ゴードンとの一件に決着が付きましたね。面白かったです。原作既読です。
以下ネタバレ含むあらすじと感想です。
あらすじ
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秀逸なミステリー
ついに、一体ゴードンは、家のどこに証拠を隠し持っているのかという謎が明かされました。
それは御真影の裏。
とても意外な真実といった感じですが、一話でも二話でも、幾つかの伏線がはられていましたね。
一話では御真影に柏手を打つゴードンやイワシの頭云々といった描写。
二話では冒頭の軍人勅諭。
実に丁寧な印象を受けます。
しかし、ミステリー的に言うといわゆる、視聴者が解けることを想定していないタイプの謎ですよね。
この隠し場所を思いつくには、
”この時代の軍人(憲兵)はどんな事情があっても、御真影に手を触れることは禁忌である”
という知識が絶対に必要になってきますので。
これは明らかに常識的知識とは言い難いですし、作中で事前に説明などもされません。
ただ、知らなくとも、言われてみればそうだな、とは思える類の知識ではありますけどね。
ですが、ミステリーとしてこのアニメが秀逸なのはこの後の展開。
時代設定をうまく活用した心理的な盲点を使ってのトリックだけで話を終わらせるのではなく、D機関をはめようとしていた武藤大佐への反撃までキレイに話をつなげています。
この辺りは完璧と言っても良いくらいの話運びでしたね!
良い締め方!
最後、結城中佐と佐久間の会話というか佐久間のモノローグと絵による演出がとても良かったですね!
スパイという存在について知り、結城中佐にも訓練を受けてみないかと誘われますが、やはり自分にスパイは無理だと悟った佐久間。
桜散る中に立つ佐久間と、立ち去っていく結城中佐が実に印象的です。
しかし、今回の件を通して、佐久間には新たな思いが芽生えました。
使い捨ての駒にはされたくないという思いです。
軍人としては持ってはいけない思い。
結城中佐とは逆方向へと進む軍人達が佐久間のわきを通り過ぎていきます。
スパイでもないが、軍人としても普通ではない。
そんな佐久間の複雑な立ち位置、思いが伝わってきました。
といったところで感想は終わりです。
やはり原作既読だといまいち感想記事書きづらいですね汗
次回以降は気になった回だけ感想書くようにするつもりです。
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